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針尾送信所と一緒に楽しみたい
周辺観光のススメ(佐世保・西海エリア)

針尾送信所と一緒に楽しみたい[br]周辺観光のススメ(佐世保・西海エリア)
天を突く3本の無線塔から始まる、100年の物語。日本遺産の歴史遺産、渦潮の自然美、港まちのグルメ -ひとつの旅に、いくつもの感動が待っています。

針尾送信所ってどんなところ?

針尾送信所ってどんなところ?
佐世保市の南部、針尾島に立つ3本の巨大なコンクリート塔。高さ約136メートル、大正11年(1922年)に完成したこの施設は、旧日本海軍が運用した長波通信の要衝でした。築100年以上が経った今でも外壁にひび割れひとつなく、自立式電波塔(コンクリート製)として高さ・古さともに日本一の現存施設です。
太平洋戦争の開戦を告げる暗号電文「ニイタカヤマノボレ」を中継した施設としても伝えられています。歴史的真偽については研究が続いていますが、当時の長波通信ネットワークにおいて極めて重要な結節点だったことは確かです。2016年には日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」の構成文化財にも認定されました。
見学は保存会ボランティアのガイドつきで無料。ハウステンボスからも車でわずか15分という好アクセスなので、チェックイン前後の半日でもじゅうぶん楽しめます。

▶ 見学情報


・見学時間:9:00〜12:00 / 13:00〜16:00
・入場料:無料(団体は事前予約推奨)
・アクセス:ハウステンボスから車で約15分

戦争、引き揚げ、そして平和へ
針尾島の歴史

戦争、引き揚げ、そして平和へ <br>針尾島の歴史
ハウステンボスの敷地が辿ってきた歴史を知ると、あの色鮮やかな花々と運河の景色がまったく違って見えてきます。かつてここは海軍の一大拠点であり、終戦後には約140万人もの引揚者が祖国への第一歩を踏んだ「浦頭港」のあった土地でした。

旧海兵団の施設を転用した「厚生省佐世保引揚援護局」は、1945年から1950年の閉鎖までの間、栄養失調や感染症に苦しむ引揚者を受け入れ続けました。現在この一帯は「浦頭引揚記念平和公園」として整備され、資料館では当時の衣服・日記・収容所の遺品などが展示されています。

そして1992年、その土地が「人と自然が共存する新しい街」をコンセプトとしたハウステンボスとして生まれ変わります。軍事拠点から平和の国際リゾートへ -この劇的な転換を知った上で訪れると、旅に他では得られない深みが加わります。

一緒に行きたい周辺スポット
日本遺産「鎮守府」をめぐる

一緒に行きたい周辺スポット<br>日本遺産「鎮守府」をめぐる
針尾送信所を中心に、半径数十キロ圏内には日本遺産の構成文化財が点在しています。「国家の巨大技術」と「民衆の手掘りの知恵」を対比するように巡れば、歴史の光と影を多角的に体感できます。

▶ 無窮洞(むきゅうどう)
小学生と先生たちが約2年かけて手掘りで完成させた巨大防空壕。教室・炊事場・トイレまで備えた内部空間は、極限状態でも教育を続けようとした人々の執念を今に伝えます。針尾送信所から車で約15分。



▶ 旧海軍凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)
大正12年(1923年)建設の国登録有形文化財。レンガと白石材のコントラストが美しい古典主義的デザインで、今も市民の文化活動の場として親しまれています。佐世保市街中心部。



▶ 佐世保重工業 250トンクレーン
1913年にイギリスから輸入した高さ62mのハンマーヘッド型クレーン。国内3基しか現存しない希少な産業遺産でありながら、現在も現役稼働中。「造船の街・佐世保」を象徴する存在です。



▶ 横瀬浦史跡公園(西海市)
日本初のキリシタン大名・大村純忠が1562年に開港した幻の南蛮貿易港の跡地。ルイス・フロイス像や、沖合に浮かぶ「八ノ子島」の白い十字架が、大航海時代のロマンを今に伝えます。西海橋から車で約15分。

自然と歴史の神秘を体感する

自然と歴史の神秘を体感する
▶ 西海橋・針尾瀬戸のうず潮
1955年完成の赤いアーチ橋「西海橋」は戦後土木技術の傑作であり、国の重要文化財。その下の海峡では最大時速16.7kmの激流が渦潮を生み出します。隣接する新西海橋の歩道には床面ガラス窓があり、足元に渦巻く潮流を安全に観察できます。春は1,000本の桜との絶景コラボも楽しめます(毎年3〜4月「春のうず潮まつり」開催)。



▶ 七ツ釜鍾乳洞(西海市・国指定天然記念物)
約3,000万年前の石灰質砂岩を母岩とする世界的にも珍しい鍾乳洞。落差6mの「清水の滝」や直径60cmの大石柱など、太古の造形美が続く神秘的な空間です。洞内は年中15℃の快適な気温。ガイド同行の「地底探検ツアー」(要予約)も人気です。西海橋から車で約25分。

■ いつ訪れても出会える四季の花絶景
リアス式海岸の複雑な地形が育む、佐世保・西海エリアの花々。春の菜の花から秋のコスモスまで、季節ごとに絶景が次々とリレーします。特に3〜4月は西海橋の桜・渦潮・展海峰の菜の花が重なる、年間ベストシーズンです。

▶ 春(2月〜5月)
・河津桜:2月下旬〜3月上旬 / 西海橋公園(いち早く春の訪れを告げる濃いピンク)
・ソメイヨシノ:3月下旬〜4月上旬 / 西海橋公園(約1,000本)
・菜の花:3月下旬〜4月上旬 / 展海峰(約15万本・九十九島の180度パノラマと共演)
・ツツジ:4月上旬〜5月上旬 / 長串山公園(約10万本)
・大藤:4月中旬〜5月上旬 / 藤山神社(樹齢800年・夜間ライトアップあり)

▶ 夏(6月〜8月)
・アジサイ:6月上旬〜7月上旬 / 世知原あじさいロード(約3万本)
・カノコユリ・ヒマワリ:7月中旬〜8月中旬 / 九十九島一帯・西海市各所

▶ 秋(10月〜11月)
・コスモス:10月中旬〜11月上旬 / 展海峰(約15万本・夕日との組み合わせが圧巻)

▶ 冬(2月〜3月)
・梅:2月中旬〜3月 / 花の森公園・佐世保花園

食べて知る、佐世保の歴史
港まちグルメ

旧海軍の鎮守府として栄えた佐世保には、日本でいち早く洋食文化が根付きました。「海軍さんのビーフシチュー」は文化庁の「100年フード」にも認定された逸品。西海市では地元の海の幸たっぷりの「さいかい丼」も見逃せません。

▶ 海軍さんのビーフシチュー
佐世保鎮守府初代司令長官・東郷平八郎がイギリス留学時代に出会った料理をルーツに持つ、佐世保を代表する洋食。文化庁「100年フード」認定。市内各店が独自のレシピで提供しており、食べ比べも楽しいグルメです。



▶ 入港ぜんざい
長い航海からの帰港前夜、乗組員をねぎらって船内で振る舞われていた甘い一杯。砂糖が貴重だった時代の贅沢品で、この温かい習慣は現在の海上自衛隊にも受け継がれています。



▶ 佐世保バーガー
1950年頃、米海軍基地から直接レシピを教わったのが始まりの「ハンバーガー伝来の地」のソウルフード。注文を受けてから手作りするスタイルが今も守られています。



▶ レモンステーキ
アメリカンステーキを日本人好みに薄切りにアレンジした佐世保発祥のグルメ。肉を食べ終えた後、残ったレモン醤油ソースにご飯を絡める「佐世保流の締め」が地元流です。



▶ さいかい丼(西海市)
五島灘と大村湾が育む新鮮な魚介を盛り込んだオリジナル丼。毎秋10〜11月開催のフェアでは市内20店舗・44種類が競演。イセエビとアワビを豪快に使った「母子島丼」は必食の一品です。
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おすすめモデルコース2選

▶ コースA:ハウステンボスに入る前におすすめ!近代化遺産から学ぶ日本遺産巡りルート(半日)
ハウステンボスのチェックイン前後に最適。送信所・防空壕・引揚港・HTBを歴史の時系列で歩く感動の半日コースです。
・09:00 旧佐世保無線電信所(針尾送信所)——保存会ガイドの解説で大正期土木技術の凄みを体感
・10:45 無窮洞——小学生が手掘りした防空壕。送信所との対比で戦争の光と影を実感
・11:45 浦頭引揚記念平和公園・資料館——約140万人が帰還した絶望と希望の地
・13:00 昼食・ハウステンボス入場——歴史の重みを知った後に見る花と運河は格別の感動

▶ コースB:佐世保西海の絶景スポットと地元グルメ満喫コース(1日)
渦潮・キリシタン史・鍾乳洞・夕景・ビーフシチューまで、五感フル活用の充実1日コースです。
・10:00 西海橋公園・新西海橋——日本三大急潮の渦潮を床面ガラスから見下ろす大迫力体験
・11:30 横瀬浦史跡公園——幻の南蛮貿易港の跡地で大航海時代のロマンに浸る
・12:45 昼食:西海市で「さいかい丼」——目の前の海で獲れた新鮮な魚介を堪能
・14:30 七ツ釜鍾乳洞——3,000万年前の地底探検。洞内は年中15℃の快適な気温
・16:00 展海峰(九十九島サンセット)——「世界で最も美しい湾」に沈む夕日を鑑賞
・18:00 夕食:海軍さんのビーフシチュー——鎮守府の歴史が詰まった一皿で旅を締めくくる

針尾の巨塔を見上げるとき、そこには単なる古いコンクリートの塊ではなく、激動の100年を生き抜いた日本の記憶そのものが立っています。佐世保・西海エリアには、16世紀の大航海時代から近代化の躍動、戦争の記憶、そして平和への復興という国のグランドストーリーが、半径わずか15km圏内に奇跡的な密度で凝縮されています。ハウステンボスを起点に、ぜひ「ディープな針尾送信所周辺観光へ」へ踏み出してみてください。

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